ローコスト住宅に入居して10ヵ月!夏と冬を過ごしてみての住み心地は?
今回の記事ではローコスト住宅の住み心地についてまとめてみました。
2023年6月に地方の小さなハウスメーカーが建てたモデルハウス用の住宅を購入しました。
ローコストな規格住宅をやっているハウスメーカーのモデルハウスです。
入居して10か月を過ぎて、住み心地に影響が出やすい夏と冬も無事に越えたので、改めて記事にまとめてみました。
マイホーム予算の都合でローコストな住宅も検討している人の参考になれば嬉しいです。
どんな家に住んでいるの?
こんな感じの家に住んでいます
- エリア:大阪府内
- 都市計画区域
- 土地:約100m2
- 建物総床:約96m2
- 木造二階建て
- 2LDK(2LDK+Sにできる)
- 南東角地
- オープン外構
- 住宅性能表示なし
- 土地:約1,200万円
- 建物+外構:約1,600万円
大阪市内まではバスと電車で40分程度の場所に土地を買いました。
子ども部屋用に後から分けられるようになっている部屋がありますが、今は繋げたままなので2LDKの間取りです。
子ども部屋を分けたら2LDK+Sになる間取りです。
ローコスト住宅の住み心地は?
全体的な話と、夏と冬に絞った話で分けてまとめますね。
全体的な住み心地
- 賃貸よりはかなり過ごしやすい
- 「外からの音漏れ」と「中からの音漏れ」はある
- 設備、建材、収まりには安さを感じる
- 今後の経年劣化に不安がある
- 立地に救われているように感じる
- 断熱、気密は良くない
ローコスト住宅の住み心地を短くまとめると「たしかに安さは感じるけどローン返済と近い家賃帯の賃貸と比べたら圧倒的に過ごしやすい」というイメージです。
これまで5件の賃貸を転々としてきましたが、今まで暮らしてきた賃貸物件とは比べると圧倒的に過ごしやすいです。
木造賃貸だと築2年~30年、鉄筋コンクリートマンションだと築15~25年くらいの物件に住んでいたことがありますが、今のところはどの物件よりも過ごしやすいです。
大阪で家賃8万円くらいの賃貸と比べると圧倒的な過ごしやすさです……!
ただ、気密・断熱性は高くないので夏は暑くなりますし、冬も寒くはなります。
それでも賃貸時代と比べると遥かに過ごしやすくはなりました。
エアコンとホットカーペットで十分に暮らせるレベルですかね
防音性は室内で大声を出す、飛び跳ねる、ということをすれば外でも少し聞こえる程度の防音性ですが暮らしていくには特に不自由を感じないくらいです。
第三種換気なので換気口のある部屋だと外からの音が入って来やすかったりはしますし、楽器をやりたい人だと不満に感じると思います。
建物の収まり、使われている建材・建具、壁紙にはどうしても安さを感じてしまいますが、このあたりは仕方ないと割り切っています。
まとめると「暮らしていくには十分だけど、気になる人はお金をかけて建てた方がいいよ」という感じです。
物件によって差が大きい
実際に複数の建売・ローコスト住宅を検討して、実際にローコスト住宅に住んでみた感覚で言うと「物件ごとの差はかなりある」と思います。
金額、各種資料に書いてある数値や仕様だけでは読み取れない部分は確実にあるのではないでしょうか。
例えば、立地。
我が家と同じ価格帯の建売やローコスト住宅の分譲地だとこんな物件も見かけました。
- 日当たりが悪く湿気が溜まっていそうな雰囲気
- 細く奥まった道の先にある
- ハザードマップにかかるエリア
- 田んぼを埋め立てた分譲地
- 近隣の治安が悪い
気密・断熱性が高くない物件では日当たりや外気の影響を受けやすくなるので、立地が悪いと過ごしやすさにも差が出てきます。
内覧の段階でも察しがつくくらいの差が出てることもあります。
同じ防音性でも近隣にバイクや改造車が多いエリアの方が騒音の影響はでやすくなりますし、同じ耐震性能でも地震の影響を受けやすい土地の物件の方がリスクは高くなってしまいます。
一見して、物件やアクセスの条件が同じように見えても具体的に見ていくと条件がかなり違ってくるので、値段ばかりを気にして検討することはおすすめできません。
特に土地と建物の金額比率がわかりづらい建売は値段とうたい文句で勧められがちなので注意です。内覧してきた感覚だと安い土地に割高な建物、というケースもありそうでした。
我が家は古い建物を取り壊した土地の分譲地の南東角地なので、土地に救われている感覚はかなりあります。
夏と冬を過ごしてみた感想
夏と冬の住み心地をまとめてみました。
- 2階はしっかり暑くなる
- エアコンは各部屋に必要
- エアコンがあれば余裕で過ごせる
- リビング階段だと2階に熱が逃げる
- エアコンは各部屋に必要
- エアコンがあれば十分過ごせる
- かなり乾燥する
- それなりに底冷えする
- 窓からの冷気を感じる
- 結露はかなりある
窓はアルミサッシにダブルのガラスなので、夏でも冬でも窓からの温度の流れはかなりあります。
サッシは手をかざせばわかるくらいには熱くもなるし、冷たくもなるよ
総床面積100m2未満くらいの広さだと、間取りや空調のやり方を工夫すれば各部屋にエアコンを置かなくてもなんとかなりそうな感覚はありますが、建売状態で買った我が家では全ての部屋にエアコンが必要です。
そして、夏と冬を比べると冬の方が住み心地は悪くなります。
その大きな理由が底冷えと外からの冷気です。
リビングではエアコンに加えてホットカーペットも使わないと、底冷えが気になります。
一応、寒くもなり過ぎない大阪府内で南東角地の日当たり良好な立地ですが、一年を通してエアコンがあっても暮らせないくらいに暑くなったりはしませんでした。
ただ、「暮らしていける」と「快適に暮らしていける」は別物なので、こだわりたい人はやはりお金をかけてマイホームを検討した方が良いと思います。
暮らすだけなら十分に暮らせる
ローコスト住宅に住んで10ヶ月。
改めて住んでみた感想をまとめておきますね。
- 暮らしていくには十分
- 物足りない部分は確かに多い
- 冬と夏はエアコンありき
- 作りの安さには心配がある
- 同じ価格帯でも物件ごとの差がある
「それまでにどんな家に住んでいたのか?」というところにもよりますが、ローコストな住宅でも賃貸と比べたらかなり過ごしやすくなる物件が多いのではないでしょうか。
ただし、近い値段の物件でも、住み心地は建物の仕様や立地に大きく影響を受けるので注意が必要です。
快適に過ごすために必要な条件は人ごと、家ごとに違うよね
ローコスト住宅も「十分に住める家」だと私は思います。
ただ、家に求めるレベルや住み心地の尺度、こだわりは違っているので他人の意見を鵜呑みにせずに「自分の場合は満足できるのか?」と、具体的に検討してもらえたらと思います。
では、後悔のないマイホーム選びを!