年収620万円で買った家の優先順位。住んでみての感想は?【総予算3,000万円】
「マイホームを購入するときに何を優先するのか?」というのは悩ましい問題ですよね。
あれもこれもと希望を出せば予算はどこまでも上がります。
しかし、予算には上限があるので優先順位をつけなければなりません。
今回の記事はこんな状況で持ち家を買った私の体験談をまとめてみました。
生の声に近くなるように
- どんな優先順位でマイホームを選んだか?
- 実際に住んでみてどうなのか?
というポイントを意識してまとめています。
私と同じく低予算、ローコスト住宅を検討する人には参考にして欲しいです!
家探しの優先順位は?
我が家の家探しの優先順位はこの順番でした。
- エリア
- 予算
- リスクの大きさ
ある程度はエリアを決め打ちして、予算で絞り込み。
その後で「どの程度のリスクがありそうか?」という観点でさらに絞り込んで、最後に条件に合う家の中で気に入った家を選びました。
「最初から建売希望」ではなかった
結果としては新築の建売を買いましたが、建売一本で検討していたわけではありませんでした。
- 中古戸建
- 新築建売
- 新築注文住宅
- 中古マンション
結局、エリアと予算と建物のバランスを検討していった結果が新築建売に落ち着いた、というだけだったりします。
後で書きますが建物に1,800万円〜2,000万円出せたならハウスメーカーのパッケージ商品が良かったかも……
実現したかった生活
優先順位はどうやって決めたの?
作りたい生活から条件出しをしました。
- 住宅ローン返済に苦労しない
- 1馬力でも家計が成り立つ
- 義実家と協力し合える
- 一発アウトなリスクは排除する
こんな生活が作れるように検討をしました。
その結果として特に気にした条件が、この3つになったという感じです。
- エリア
- 予算
- リスクの大きさ
具体的な条件検討の話
実際に検討した項目をもう少し具体的に説明しますね
エリア
- 義実家から自転車圏内
- 車なしで生活が成り立つ
- 小中学校の学区が悪くない
- 通勤1.5時間圏内
- 最寄駅までバスで10分程度
- 最寄り駅まで徒歩20分程度
- 35年後に売れるくらいには人が残りそうなエリア
子育て協力してもらうために妻の実家近くで検討をしていました。
同時に「もしも義実家で介護が必要になった時にサポートができるようにしておく」という狙いもあります。
義実家との距離が条件内のエリアの中から、子供の学区と治安が一定水準以上で通勤や生活が成り立つだけの利便性がある土地を選ぶようにしました。
妻は車の免許を持っていないので、車なしでも生活できることも重要視しています
人が残る土地を選ぶ
「35年後に売れるくらいには人が残りそうなエリアを選ぶ」というのも個人的には重要なポイントだと思っています。
生まれも育ちも田舎なので、身をもって体感していますが、人が減ると普通の生活を続けることも難しくなってきます。
- 近隣から買い物をする店がなくなる
- バス、電車の本数が減って満足に移動できなくなる
- 若者が地域に残らずに人が消える
年老いて車にも乗れなくなってきている中で、生活に使う店がなくなっていく。
頼りにしたい若者も地域に残らない。
自力でなんとかしようにも遠方のお店に向かうための公共交通機関の便も無くなっていく。
人が減っていくと、だんだんと生活が維持できなくなっていきます。
さらに過疎化が進むと「思うように買い手が見つからずに不動産を手放せなくなる」ということも出てきます。
私の地元が まさにその状態なので後々のリスクも考えて「ローン完済予定の35年後に生活が成り立ちそうなエリアか?」というところも検討するようにしました。
正直、心配しすぎと思いながらも、地元の閉塞感がかなり厳しかったので気になりました……
予算
- 当初の予算:2,400万円
- 物件を見て修正:2,800万円
- 最終的な予算:3,000万円
「住宅ローンの返済に苦労しないこと」という条件は変えていませんが、検討を重ねている中でこんな感じで上振れしました。
「中古推しの私vs新築推しの妻」で折衷案として予算内に収まる新築建売というところに落ち着いた結果です。
一応、こんな生活を目指した予算設定になっています。
- 妻が専業主婦のままでも生活できる
- 家計を黒字で維持できる
- 教育費の積立ができる
- 家の保守・修繕費を積立できる
- その上で給与所得から資産形成年50万円以上
余裕を持ってこのくらいの内容を実現しようとした結果が当初の総予算2,400万円でした。
結局、妻の新築希望が強かったことと、将来的に働くという申し出もあり3,000万円まで予算を上げました。
一応、仮に妻が働けなかったとしても、私の仕事で貯金と昇給がそれなりにできていたので無茶な予算ではないと判断しています。
リスク
- 災害
- ご近所トラブル
- 転勤
- 住宅ローン破綻
このあたりのリスクの対処として気をつけたポイントは次のとおりです。
- ハザードマップを確認する
- 近隣下見&口コミ収集
- 転勤になった時についての話し合い
- 義実家に転がり込める距離感
災害リスクについてはハザードマップがかかっていないことを重要視して選びました。
ただ、それだけではなく妻の地元だったことも活かして過去の災害時に被害があったエリアかどうかも確認しています。
家を建てる時に地盤の確認をすると安心度は上がると思います。
ご近所トラブルにもなりたくないので、治安の悪いエリアも除外しました。
そのうえで、近隣の雰囲気を日と時間帯をずらして複数回下見。
さらに妻の友人、義実家のつながりで周辺の情報収集も行いました。
私が転勤になった時の対応もひと通り話しきって転勤は単身赴任で対応する予定にしています。
そして、義実家ともお互いに「もしも」があれば、サポートし合えるように話し合ってからマイホーム購入に踏み切りました。
我が家のリスクは住宅ローン破綻と育児負荷。義実家のリスクは主に介護関連として、協力し合うように話し合っています。
実際に住んでみてどう?
「暮らしやすさ」と「予算」を優先にして選んだ家に住んでみた感想はこんな感じです。
- 暮らしやすい
- 家計に余裕がある
- 資産価値は諦めざるをえない
- 住宅性能の低さは感じる
やはり、近くにスーパー、ホームセンター、コンビニ、医者と暮らしに使う施設が揃っていると暮らしやすいです。
義実家からも半径1km圏内なので行き来がしやすく、頼りやすいです!
最寄駅も徒歩で行ける範囲で自転車があれば生活ができます。
建物価格も1,500万円に抑えているので、月々の家計にも余裕を感じています。
とりあえず住むには不自由なく、生活にも余裕があるという感じです。
一方で家の価値や仕様では気になることも割とあります。
土地の価値も緩やかに落ちているエリアの土地にローコストな建物という組み合わせなので、売っても住宅ローンの残債が残ります。
気密断熱も低いので、夏はしっかりと暑くなります。
日当たりが良いので寒さがマシなとこは救いです。
壁や床、外構、設備にも安っぽさを感じるので住宅ローンを完済するまでの35年間を持ち堪えてくれるか不安を感じています。
住宅性能評価もありません。
結局は「家が持ちこたえてくれさえすれば、ある程度は満足」というのが正直な感想です。
ハウスメーカーのパッケージはアリ
建物価格1,500万円の今の家でも暮らしについては特に不満はないのですが、家の性能については不安が残ります。
当時は予算オーバーとして選びませんでしたが、後になってみると値段の割には仕様もしっかりとしているハウスメーカーのパッケージ住宅を選んでも良かったと感じます。
建物の予算を2,000万円程度まで上げられると耐震、気密断熱、劣化耐性が揃った家が選べるようになってきます。
実際にマイホームの検討をしてみての感覚ですが、建物の予算がオプション込みで1,800万円、1,500万円あたりになってくると住宅の性能・仕様もかなり妥協する必要が出てくるように感じます。
予算の上限、土地との予算バランスにもよりますがローコスト住宅を検討している人は一度ハウスメーカーのパッケージを確認してみても良いと思います。
特に「長く住むための安心感が欲しい」という人にはおすすめです。
低予算なら時間をかけて検討する
我が家では義実家から子育ての協力をしてもらうことを優先してこんな条件を優先して家選びをしました。
- エリア
- 予算
- リスクの大きさ
これからマイホームを買う人にアドバイスをするとすれば「ローコストで家を買いたい人ほど検討に時間をかけた方がいい」というのは伝えておきたいです。
ローコスト住宅では予算が足りなくなりがちなので、様々な条件の中から取捨選択していく必要が出てきます。
その結果、後になって「こうしておけば良かった」という後悔が生まれやすくなります。
ある程度の条件を削っていると、見込み違いや想定外のトラブルにも遭いやすくなるので、特に注意が必要です…!
ローコストなマイホームの代表例は中古住宅や建売住宅ですが、既に物件があるのであっという間に話が進みます。
内覧から2〜3カ月もあれば契約締結どころか入居まで可能です。
だからこそ、きちんと検討しないと他の選択肢を見逃すことにもなりかねせん。
マイホームは安くても数千万円という一生を賭けた買い物になるので、優先順位を整理しながら検討するようにしましょう。
複数の不動産業者・ハウスメーカー・工務店をまわって相場を知っておくとなおGOODです!
「どれくらいの予算でどんな家が建てられるのか?」は具体的に検討しないと見えてこないので、最初は情報収集から始めることをおすすめします。
こんな感じでWEBからの入力だけでエリア内のハウスメーカー・工務店から無料で資料を送ってもらうことができます。
気になったら窓口に問い合わせすれば、具体的な話も聞けるので「とりあえずの情報収集」から始めてみてはいかがでしょうか?