専業主婦の夫のホンネ。世帯年収についてのつらさを聞いて欲しい。
今回は専業主婦家庭を支える夫が専業主婦家庭の収入についてぶっちゃけていく記事です。
「専業主婦」と検索エンジンで検索してみると年収系ワードとの組み合わせで割と調べられていることがわかります。
ラッコキーワードさんで出てくる「専業主婦」関連の検索ワードの一部です。
実際に調べてみましたが、専業主婦家庭の収入が気になっている人は多い一方で専業主婦家庭の働き手になっている夫の声はあまり見かけませんでした。
そういうわけで、専業主婦家庭を1馬力で支えている私が、あえて年収についてのホンネをまとめてみました。
家計管理&資産管理もしているので、悩みの話は切実ですよ…!
専業主婦家庭の夫の一意見として参考になれば嬉しいです。
専業主婦家庭は余裕がない
とりあえず前提として我が家の家庭状況はこんな感じです。
- 小1の娘、幼稚園年少の息子、専業主婦の妻、夫の私で4人家族
- 30代前半の夫婦
- 世帯年収670万円(2023年の年収)
- 月の支出28〜36万円程度(積立込)
- 積立:月4.5万円+児童手当全額
- 奨学金返済あり(月2万円程度)
このくらいの年収だと「生活はできるけど余裕は感じない」というのが正直なところです。
生活するだけなら問題はないけど、イベントや臨時の支出があるとすぐに赤字になる。
貯えは増やせているけど、十分な資産形成ができているとは感じない。
そんな具合に生活に余裕を感じられないというのが専業主婦家庭の我が家の素直な状況です。
「生活はできるけど、余暇や趣味を楽しんだり、ちょっとした贅沢をすることには躊躇してしまう」というくらいのイメージでしょうか。
現代の日本だと共働き世帯の方が多いので、周りの共働き家庭と比べてしまうと細かなところからも生活水準が下になっているように感じるので、気持ちの面でも余裕はなくなりがちです。
共働きのご家庭が買えるものが買えない。行けるレジャーにいけない。それでいて貯えも少ない、となると焦りは大きくなりますよね……
子持ち世帯の平均年収が遠い
更にメンタル的なしんどさに拍車をかけるのが「平均の世帯年収までの遠さ」です。
自分に関わりが深そうなデータをまとめてみるとこんな感じになります。
- 子育て世帯の平均年収:約785万円(2022年:国民生活基礎調査)
- 子育て世帯の平均年収:約785万円(2022年:国民生活基礎調査)
- 30代男性の平均年収:494万円(2023年doda)
- 30代年収700万円以上の割合4.8% (2023年doda)
- 18歳未満未婚の子がいる世帯の専業主婦割合:24.3%(2022年:国民生活基礎調査)
- 30代の専業主婦割合:35.1%(ほっとFP)
いろいろなところからデータは引用しているので、あくまでも参考程度で考えてね。
33歳で6歳と3歳の子供がいる現時点での私の年収は670万円です。
対して、dodaの調査では30代で年収600万円以上の人は13.5%程度となっています。
最新のデータならもう少し平均年収は上がっていそうですが、それでも平均と比べたら、それなりにもらっている方だとは思います。
転職経験も中小企業での勤務経験もあるので感覚としも、そこまで間違ってはいないはず……
それでも、子持ち世帯の平均年収785万円には遠く及びません。
個人としてはもらっているはずでも、世帯で見ると周りの共働き家庭には遠く及ばない。だから、仕事は頑張っていても生活水準を上げないようにコントロールしなければならない。
というのも働き手の立場からすると、かなりやるせなさがあるので、たまにめげそうになることはあります。
Xでのアンケート
先ほどのデータでは年齢や子どもの人数などに幅があるので、Xで取ったアンケートの結果も参考として載せておきます。
Xではマイホーム関連の話題を中心にしているクラスターでアンケートを取っています。
眺めている限りは20代後半~30代が多いかと思います。
- 投票数は1,060票
- 世帯年収1,500万円超え16%
- 世帯年収1,000万円超え54%
- 世帯年収700万円超え87%
そして、投票数952票のうち74%が2馬力という結果でした。
SNSで見かけるようなこだわりの家を持ったり、丁寧な暮らしをしようとなると、世の中の平均よりも更にお金が必要みたいですね。
年収を上げ続けるしかない
専業主婦家庭の働き手として、プレッシャーを感じることの一つが「働き続けるしかない。そして、年収を上げ続けるしかない」という状況です。
ちなみに私はこのプレッシャーも含めてトラブルが重なった結果、一時期無職にまでなっています。
我が家には6歳と3歳の子どもがいますが、今後の養育費は基本的には右肩上がりに増えていきます。
増え続ける支出を補うためには現状維持ではなく、支出の増加以上のペースで収入を上げ続けなけれなりません。
今は対策をしているので大きな問題はありませんが、気持ちがしんどい時も働くペースを緩めづらいところも専業主婦家庭の働き手のつらさだと思います。
家計のことを考えたら「ライフワークバランスを考えてほどほどにやろう」とか言ってられないよね
でも、年収を上げ続けるのも難しい
子どもが育つにつれて支出は増え続けるのですが、年収を上げ続けることも意外とハードです。
一応、これまでに2回転職をしていて現在3社目です。
そして、年に一回は転職エージェントと面談をしたり、軽めに転職活動をして自分の市場価値を確認するようにしています。
年収を上げ続けるには、きちんと年収が上がり続ける会社に勤めることが大切になります。
しかし、ステップアップも青天井ではないので、いつかは年収アップの転職先が限られてくるようになります。
そうすると今度は会社の中でポジションを上げて年収を上げていくか、働き方をハードにして年収の高い会社へ移るか、という動き方になってきます。
「働き方をハードに」というのは、責任やリスクを大きくすることも含んでいるよ。
今の私がまさにその状態です。
なんとか業界内では大手の企業に転職で潜り込めましたが、これ以上のステップアップ先は同業だと数えられるくらいしかありません。
当然、そのようなステップアップ転職のハードルは非常に高くなっています。
一方で企業規模は小さくても高年収が期待できる会社では、事業に対する役割と責任が大きくなるので、今よりもかなりハードワークになってしまいます。
現職に留まるにしても、出世争いに参加してポジションを上げていかなければ待遇も上がっていかないので、一筋縄ではいきません。
結局のところ、あるところまで年収を上げた後も毎年上がり続ける支出を補うためには頑張って喰らいつくしかないという状況になってしまいやすいのです。
年収を上げると支出も増えやすい
会社や人にもよりますが、私の知っている範囲の人たちを見る限りでは年収を上げると支出も増える傾向にあると思います。
なんで支出が増えるの?
- 交際費が増える
- 出張が増える
- 外食が増える
- ストレスで浪費が増える
ポジションを上げながら年収を上げていくと、顔を出さなければならない場面が増えるので交際費が増えがちです。
懇親の飲み会、キックオフ、ゴルフなどの支出は増えやすいよね
また仕事によっては関わる仕事の範囲が広がり出張が増えて出張先での支出も増えやすくなります。そして出張先での食事は自炊が難しいので食費が上がりやすくなります。
残業が増えれば外食の回数も増えがちになりますし、ストレスが溜まると自制心が低下するので浪費も増えます。
周りを見渡してみても「立場や負荷が重たくなるのに、支出は増やさず省エネで」というのは意外と難しいように感じてしまいます。
所得制限にも引っかかる
我が家はまだ引っかかっていませんが、共働き世帯並みの収入を目指すと所得制限に引っかかってしまうのも専業主婦家庭の悲しいところです。
例えば児童手当。
子どもが1人ならば年収870万円前後から所得制限に引っかかります。
子どもが2人の我が家の場合は年収910万円付近から所得制限に引っかかります。
なお扶養者の所得金額が1,000万円を超えると配偶者控除の適用もなくなります。
同年代の共働き世帯と同じ生活水準にしようとしても、同じだけの金額を稼ぐだけでは足りずに、所得制限や累進課税の分まで上乗せして稼がなければなりません。
結局、周りのご家庭並みの生活にならないので割り切らないとつらくなります。
いつまでまたっても世間並みの収入にならないので「お金がない」という不安が消えてくれません。
仕事のハードルは高く、生活水準は低くなりがち
改めて専業主婦家庭の働き手として、収入関連のホンネをまとめるとこんな感じです。
- 世代の上位に入る年収でも世帯収入は平均に届かないので、むなしい。
- 周りの共働き家庭と生活水準を比べてしまうと、やるせなくなる。
- 年収を上げ続けなければならない「終わりがない中で走り続けるつらさ」を感じることはある
- 共働き家庭並みの収入まで持っていく途中で所得制限に引っかかることへのわだかまり
家計管理と資産管理も働いている私がしているので、生活レベルや資産の話を考えるとナーバスになることが多いです。
周りと比べない方が良さそうなこともわかってはいるのですが、望まずして聞こえてくることもあるので反応してしまうこともあります。
職場でやる気を出さずに働き方ている共働きの人の方が生活水準が高いことを感じた時とかもモヤモヤするよね。
正直なところ、個人の年収を上げる努力をしていると思っていることもあって、生活水準が低くなることについてのやるせなさは強いです。
毎年キャリアの棚卸しをして、転職活動もして、仕事の評価では段飛ばしで給料テーブルも押し上げてるからね
働いているからこそ感じる「仕事のハードルは高く。生活水準は低く」という感覚のしんどさには「気を遣ってくれとは言わないけど、理解はしてほしい」ということくらいは感じているのがホンネの話です。
今回はあえてのホンネ
今回の記事では悲観的な話が多かったのですが、あえてホンネで書きました。
正直な話をすると、我が家の状況で共働きができるとも思っていませんし、私の余裕の具合から考えても妻が専業主婦をしてくれている現状はとても助かっています。
ただ、家計・資産の話題は避けて通ることができない課題です。
だからこそ「みんな頑張ってるからこれでいいよね?」と綺麗事で終わらせずに、現実として受け止めておくためにもあえて収入面から見たネガティブな内容で記事にしてみました。
変えるためには見たくない問題とも向き合わないといけないよね
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それでは!